【5分で読める】姿勢が悪いはなぜ異常に疲れやすいのか|大阪市の整体×パーソナルSun Up

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2025.11.17
ダイエット,トレーニング
【5分で読める】姿勢が悪いはなぜ異常に疲れやすいのか

──「呼吸・内臓・神経・筋肉・血流」から読み解く科学的メカニズム──



◆ はじめに:疲れやすさの正体は「姿勢」に現れる

私たちは日々、「なんでこんなに疲れるんやろ?」「寝てもスッキリせえへん」「座ってるだけで肩が痛い」そんな悩みを抱えながら生活している。でも多くの人が、その原因を生活習慣や年齢、ストレスのせいにしてしまいがちだ。実際にSun UPに来店される方も、最初は「仕事が忙しいから」「運動不足やから」と言う。

しかし、カウンセリングし、姿勢を確認し、呼吸の深さをチェックしてみると、驚くほど多くの方が “姿勢そのものが疲れやすさの原因になっている” という現実に辿りつく。姿勢が悪いと、身体のどこかが疲れるだけじゃない。眠気・集中力の低下・内臓機能の低下・代謝の低下・メンタルの揺らぎまで、あらゆる不調にリンクする。つまり、姿勢が悪い人が疲れやすいのは “気のせい” でも “根性不足” でもない。これは明確に科学で説明のつく「身体の仕組みの問題」だ。

このコラムでは、疲れやすさの裏に隠れた“姿勢の科学”を徹底的に掘り下げる。自分の体の状態を知り、改善の道筋を理解したとき、「ああ、疲れやすかったのは私のせいじゃなかったんや」と肩の荷が下りるはずだ。


◆ 第1章:姿勢が悪いと「呼吸」が浅くなる

最も大きな問題は、姿勢の悪化が呼吸の浅さを生み出すことだ。猫背や巻き肩の姿勢になると、胸郭が前後から圧迫され、肺が広がるスペースが奪われる。本来なら呼吸の主役となる横隔膜が上下に大きく動くことで酸素をたっぷり取り込み、全身へ送り届けている。しかし胸が潰れた姿勢では、横隔膜は十分に動くことができない。息を吸っても肺が膨らみにくく、常に「ちょっとだけ呼吸している」ような状態になる。身体に酸素が届かなくなると、細胞がエネルギーを作れず、全身が疲れやすくなる。体がだるい、頭がぼんやりする、午後に急激な眠気がくる。これらはすべて酸素不足によって引き起こされる典型的な症状だ。呼吸が浅いということは、燃料が足りていない車みたいなもの。どれだけアクセルを踏んでも馬力が出ない。姿勢が悪いだけで「疲れやすさ」という現象が自然と起こるのは、この呼吸の問題がすべてのスタート地点にあるからだ。


◆ 第2章:姿勢が悪いと身体を支える筋肉が休めない

姿勢が悪い人は、常に筋肉を無駄遣いしながら生活している。本来、頭というのは身体の真上に乗っていれば、ほとんど重さを感じない。しかし猫背や巻き肩で頭が前に出ると、頭の重さは倍以上に増える。体重の10%近い重さの物体が前に落ちようとする力を、首や肩の筋肉が必死で支える形になる。すると首の後ろ、肩の上、背中の上部が常にパンパンに緊張し続けることになる。座っているだけなのに肩がこるのは、この「支え続ける筋肉疲労」が原因だ。本人は何もしていないつもりでも、筋肉は一日中“全力で踏ん張っている”。この筋肉疲労は、仕事のパフォーマンスや集中力まで奪う。身体を支えるためにエネルギーを使いすぎて、頭に使うエネルギーが残っていないからだ。


◆ 第3章:血流が悪くなり「疲労物質」が回収されない

姿勢不良は血流にも大きく影響する。特に猫背や巻き肩では、背中全体の筋肉が張りつめ、血管を圧迫し、血の巡りが悪くなる。血流が悪いと、疲労物質や老廃物が回収されないまま筋肉に溜まり続ける。これが肩こり・腰痛・頭の重さ・だるさの原因だ。ストレッチをしても数時間後にはまたしんどくなるのは、根本である姿勢が改善されていないから。血の巡りは身体のコンディションそのものに直結する。姿勢が悪い人は、回復力が落ち、睡眠の質も悪くなり、疲れが抜けず、次の日に繰り越される。毎日疲労が上書きされていき、慢性的な疲れ体質になってしまう。


◆ 第4章:姿勢は「自律神経」を乱し、疲れやすい心と身体を作る

姿勢と自律神経は密接に関係している。丸まった姿勢になると、人間の身体は“防御姿勢”として脳が認識する。本来ならリラックスしている姿勢でも、脳は「この人は危険かもしれない」と判断してしまい、自律神経のうち「交感神経」(緊張モード)が過剰に働き続ける。交感神経が優位になると、心拍が上がり、呼吸が浅くなり、筋肉が緊張し、脳が疲れやすくなる。さらに、眠りが浅くなったり、イライラしやすくなったり、理由もなく不安感が強くなったりと、メンタルにも影響が及ぶ。姿勢が悪いと疲れやすくなるのは、筋肉だけの問題ではない。自律神経が休めず、心の疲れまで積み上がっていくのだ。


◆ 第5章:姿勢の悪さは内臓を圧迫し、代謝を低下させる

姿勢が崩れると、横隔膜が正常に動かなくなり、内臓は上から押しつぶされるような状態になる。胃腸の働きが弱まり、消化が遅くなり、便秘が起こりやすくなる。腸が活発に動かないと、水分の吸収や栄養の吸収がうまくいかず、全身のエネルギーが不足する。代謝の中心である肝臓も影響を受ける。内臓が圧迫されることで位置がわずかにズレ、血流が悪くなり、本来の働きを十分にこなせなくなる。消化・解毒・脂肪代謝が低下し、疲れやすさがさらに加速する。

内臓がしっかり動くためには、姿勢が立ち上がり、呼吸が深く、体幹が機能していることが必須条件だ。姿勢が崩れると、身体の“工場”がフル稼働できなくなる。


◆ 第6章:正しく使うべき筋肉が使えず、代償で疲れる

姿勢が悪いと、体幹のインナーマッスルが働きにくくなる。肋骨が開き、骨盤が前後へ過剰に傾き、横隔膜や腹横筋、多裂筋など“姿勢をコントロールする筋肉”が活性化しない。体幹が働かないと、身体の安定性が消える。すると体を支えるために本来使う必要のない筋肉がずっと頑張る羽目になる。腰が張る、肩が張る、太もも前がパンパンになる。これは「代償運動」と呼ばれ、本来使うべき筋肉の代わりに誰かが無理して働いている証拠。この代償の積み重ねは疲労を蓄積させるだけでなく、怪我や慢性痛の原因にもなる。


◆ 第7章:姿勢が悪いとエネルギーを作る力(ATP産生)が落ちる

人間が生命活動を維持するために最も重要な物質がATP(アデノシン三リン酸)。これは細胞の“エネルギー通貨”であり、運動にも、脳の働きにも、内臓の活動にも必要だ。このATPはミトコンドリアで作られているが、呼吸が浅く血流が滞った状態では酸素が十分に届かず、ATPを効率的に生産できない。つまり姿勢が悪いと細胞レベルでエネルギー不足になり、どれだけ休んでも疲れが取れない。疲れやすさの本質は、この「ATP産生の低下」にあるといっても過言ではない。姿勢を整えるとエネルギーが湧いてくるように感じるのは、細胞がようやく働ける環境に戻るからだ。


◆ 第8章:午後に異常に眠くなるのは姿勢と呼吸

午後になると急に眠くなる。これは姿勢不良による呼吸の浅さがほぼ原因だ。午前中の姿勢の崩れを積み上げた結果、酸素不足と自律神経の緊張がピークに達し、脳が「省エネモード」に切り替わる。血糖値や食後の影響ではなく、本当の原因は“呼吸の質が落ちていること”。姿勢改善と深い呼吸が習慣化すると、この午後の眠気は驚くほど改善する。


◆ 第9章:姿勢が整うと疲れやすさは確実に消えていく

姿勢を整えると呼吸が深くなり、内臓が動き、血流が改善し、自律神経が安定する。これらは全部つながっているため、どれか一つではなく、同時に改善が起きる。

すると、毎日の疲れ方が変わる。朝の目覚めが変わる。集中力が続くようになる。肩の重さが抜ける。心が軽くなる。やる気が湧いてくる。疲れにくい体は「姿勢の副産物」ではない。姿勢こそが疲れにくい体の土台になっている。



◆ 第10章:Sun UP式「姿勢改善 × 呼吸 × 体幹」だから疲れが消える

Sun UPの整体とトレーニングが疲労改善に圧倒的に強い理由は、表面的にほぐすのではなく、呼吸、肋骨、肩甲骨、骨盤、体幹の連動このすべてを一気に整えるから。姿勢は部分の問題ではなく“全身の運動”だから、肩を引く・胸を張るだけでは絶対に治らない。呼吸を戻し、体幹が入り、肋骨と骨盤が連動し、背骨がしなるように動く。この状態が作れたとき、人は本来の「疲れにくい身体」を取り戻す。


◆ 結論:姿勢が変わると、人生の疲れ方が変わる

姿勢が悪い人が疲れやすいのは、精神論や根性の問題ではない。身体の構造と機能が乱れ、酸素・血流・筋肉・神経・内臓が本来の働きができていないだけ。だからこそ、姿勢さえ変われば疲れ方は根本から変わる。

「なんかしんどい」「毎日疲れが抜けへん」「元気が続かへん」それは年齢のせいではなく、姿勢から始まる“身体の仕組み”の問題。姿勢が整うと、未来の体は自然と軽くなる。Sun UPは毎日その変化を見てきたから断言できる。疲れやすさの答えは、あなたの姿勢の中にある。