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- 2025.11.23
- ダイエット,トレーニング,食事管理
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【5分で読める】意外と間食がダイエットに良いってしてましたか?
「ダイエット中は間食をしてはいけない」
この考え方は、長い間“正解”として広く信じられてきました。真面目で努力家な人ほど、「余計なものは口にしない」「間食は我慢するもの」と自分を律し、できるだけ食事の回数を減らし、摂取カロリーを抑えることで結果を出そうとします。梅田・中崎町で姿勢改善に特化した整体×パーソナルジム「Sun UP」を運営する中で、私たちは数えきれないほどの女性の身体を見てきました。その中で見えてきたのは、とても意外な共通点でした。
痩せない女性ほど、間食を「悪」だと信じている 変わる女性ほど、間食を「戦略的に使っている」この違いは、努力量ではなく「身体の仕組みを理解しているかどうか」の差です。
我慢し続けるダイエットが身体に与える本当の負担
食事量を減らし、間食を完全に排除して生活していると、身体は静かに“危険信号”を発し始めます。人間の身体は非常に賢くできており、「エネルギーが足りない状態」が続くと、省エネモードへと切り替わります。これは意志の弱さではなく、本能です。原始時代から続く生存戦略として、「いつ食べられるかわからない環境」では、可能な限り脂肪を溜め込み、エネルギー消費を抑えるようにプログラムされているのです。空腹時間が長くなればなるほど、血糖値は不安定になります。急激に下がった血糖値を元に戻そうと、身体はストレスホルモンを分泌します。この状態が慢性化すると、
脂肪が燃えにくくなる 筋肉が分解されやすくなる 集中力が落ちる イライラしやすくなる 眠りが浅くなる 自律神経が乱れやすくなる
といった変化が重なっていきます。表面上は「食べていない=頑張っている」状態ですが、体の内側は常に緊張しきった状態で、痩せにくい方向へ静かに進んでいくのです。
現場で何度も目にしてきた「間食をしている人ほど痩せていく現象」
Sun UPで指導を行っていると、非常に特徴的な傾向があります。結果が出にくい方の多くは、生活を聞くと似通ったパターンを持っています。
朝は軽く済ませる 昼も控えめにする 夜は炭水化物を抜く 間食は完全に我慢する
一見すると理想的な生活に見えます。しかし、この状態では身体は常に「足りない」「備えなければ」と判断し、脂肪を燃やすどころか溜め込む方向へ切り替わってしまいます。反対に、身体が変わっていく人ほど、間食との付き合い方が非常に上手です。
お腹が空き切る前に少量を入れる 甘いお菓子ではなく、栄養を意識する 罪悪感ではなく、整える意識で選ぶ
この差が、数週間後、数ヶ月後の体型に大きく影響します。
「間食=太る」は半分間違い
ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。間食=クッキー、ケーキ、チョコレートという認識が強すぎることが、大きな誤解の原因になっています。
ダイエットにおける間食とは、本来「栄養補給の一部」です。足りなくなる前に入れる。乱れ始める前に整える。
そのための“調整”が間食の本質です。適切なタイミングで適切な量を入れることで、血糖値の乱高下を防ぎ、暴食を防ぎ、食事の質も自然と整っていきます。
これは意志の問題ではなく、「仕組みの問題」です。
姿勢と間食がつながっているという事実
ここで、多くの人が知らない重要なポイントがあります。それは「空腹」と「姿勢」が密接に関係しているという事実です。空腹時間が長くなると、人の身体はエネルギーを節約しようとします。その結果、体幹の筋肉の働きが落ち、背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れ、首が前に出やすくなります。つまり、空腹=姿勢が崩れやすくなる状態なのです。姿勢が崩れることで、
呼吸が浅くなる 内臓が圧迫される 血流が悪くなる 代謝が下がる といった悪循環が始まります。
「食べていないのに痩せない」と悩んでいる人の多くは、実はこのサイクルに入ってしまっています。
間食は“甘え”ではなく“身体を守る仕組み”
ここまで読んでいただいた方に伝えたいのは、間食は決して甘えではないということです。むしろ、身体を守るための極めて合理的な選択です。
我慢し続けることで美しくなることはありません。
削ることで整うこともありません。本当に変えていくべきなのは、量ではなく“状態”なのです。
量を減らす前に、体の環境を整える。気合を入れる前に、身体の反応を安定させる。
その中心にあるのが、「正しい間食」という考え方です。
間食は「太る原因」ではなく「整えるための技術」である
多くの方が誤解しているポイントは、「痩せたい=食べないことが正解」という思い込みです。しかし、現場で身体を見続けていると、ある真実が見えてきます。
痩せていく人ほど、実は“怖がらずに食べている”。もちろん無計画に食べているわけではありません。“必要なタイミングで、必要な量を、必要な形で”食べているのです。この違いが、同じ努力をしても結果が変わる最大の分岐点になります。
「食べない努力」が身体のラインを崩す理由
過度に食事量を減らしてしまうと、体重は一時的に落ちます。しかしその中で、落ちているのは脂肪だけではありません。
筋肉量、水分量 肌のハリ 血流量 これらも同時に失われていきます。結果として起きるのは、
顔がやつれる バストのボリュームが減る ヒップラインが下がる 背中の丸みが強くなるという「痩せたのに老けて見える現象」です。
これは美しくなるはずのダイエットが、逆方向に進んでしまっている状態です。
姿勢改善と間食は「セット」で考えるべき理由
Sun UPがダイエット指導において「姿勢」と「栄養」を切り離さない理由は明確です。姿勢は、筋肉と神経のバランスで決まります。そして、その神経伝達や筋出力には“エネルギー”が必要です。つまり、エネルギー不足
→ 筋肉が働かない → 姿勢が崩れる→ 呼吸が浅くなる→ 代謝が落ちる という流れが起きます。一方で、
必要なタイミングで栄養補給
→ 神経伝達が安定 → 筋肉が働く → 姿勢が整う → 呼吸が深くなる → 代謝が上がる
という理想的な循環も生み出せます。間食は“余計な行為”ではなく、姿勢を安定させるための手段の一つなのです。
ダイエットに失敗する人ほど「完璧主義」
これまで何百人もの方と向き合ってきて、はっきりと見えていることがあります。失敗しやすい人ほど、完璧を目指します。
「間食をしたら終わり」「甘いものを食べたらダメ」「また失敗した」こうして自分を追い込んでしまいます。
しかし、身体は“ルール違反”で壊れるのではなく、“ストレス”で壊れます。完璧を目指すことが、実は一番ダイエットを難しくしているケースは少なくありません。
間食を「許す」ことがメンタルを整える
ダイエットにおいて見落とされがちなのが、メンタルの状態です。我慢し続けている状態では、常にどこかで緊張していて、
「食べたい」「でも我慢しなきゃ」という葛藤が続きます。この状態は、交感神経を優位にし、身体を休めない状態を作ります。睡眠の質が落ち、回復力が下がり、翌日の活動量にも影響します。間食を正しく取り入れることは、心に余白をつくる行為でもあります。
“痩せる間食”と“太る間食”の違い
ここで一度、誤解がないように整理しておきます。太りやすい間食とは、感情に任せて食べるもの 一気に大量に食べるもの 夜遅い時間に食べるもの
これらは確かに脂肪蓄積につながりやすくなります。一方で、痩せる間食とは、空腹になりきる前に摂る 一度に少量ずつ摂る 身体に必要な素材を選ぶ
こうした「設計された間食」です。違いは、食べるかどうかではなく“どう使うか”です。
Sun UPが伝えたいダイエットの本質
私たちが大切にしているのは、体重の数字ではありません。カラダ、心の変化の積み重ねこそが、本当の意味での“成功”だと考えています。
間食は、その土台を整えるための一つのピースにすぎません。しかし、このピースを間違えると、他のピースも崩れ始めます。
「食べない努力」から「整える選択」へ
これまで、「我慢すること」が正しいと信じてきた方ほど、考え方を変えるのは簡単ではないと思います。ですが、一度だけ考えてみてください。これまで我慢し続けて、理想の身体には辿り着けましたか?もし答えが「NO」なら、戦い方を変えるタイミングかもしれません。
身体を責めるのではなく、整える視点を持つこと。間食を敵にするのではなく、味方として活用すること。
間食は、ダイエットの邪魔者ではありません。正しく使えば、身体を守り、心を安定させ、結果的に“太りにくい身体”をつくる重要な要素になります。
もし今、頑張っているのに変わらない、我慢ばかりで疲れている、何度もリバウンドしている
そんな状態にあるなら、まず「間食」の考え方を見直すところから始めてみてください。あなたの身体は、本当はもっと変われます。



