スミスマシンでスクワットを取り入れない理由 ── 姿勢・構造・使い方から考える“本当に身体が変わるトレーニング”|大阪市の整体×パーソナルSun Up

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2025.12.26
トレーニング
スミスマシンでスクワットを取り入れない理由 ── 姿勢・構造・使い方から考える“本当に身体が変わるトレーニング”

「スミスは安全で初心者向け」という“常識”が生んだズレ

「スクワットはスミスマシンでやると安全」「初心者はまずスミスから」ジムに通ったことがある人なら、一度は聞いたことがある言葉だと思います。SNSでも、スミスマシンを使ったスクワット動画は数え切れないほど流れてきますし、特に女性向けのボディメイク文脈では「お尻に効かせたいならスミスが楽」という扱われ方をしていることも多い。実際、現場でも「初心者だからスミスでやりましょう」と指導されてきた方は非常に多いです。しかし──

パーソナルトレーナーとして、現場で何百人もの身体を見てきた結論は真逆でした。結論から言います。スミスマシンでのスクワットは「フォームがsでに整っている人」には有効だが、「フォームが未確立な人」には、デメリットの方が圧倒的に大きい。そして、一般のジム利用者の9割以上は、後者です。


見た目の「安定感」に騙される

スミスマシンは、バーの軌道が完全に固定されています。そのため、

・ふらつかない ・転びにくい ・重さを扱っている感覚が出やすい

こうした「安心感」があります。しかしこの“安定感”こそが、最大の落とし穴です。本来スクワットで確認すべきは、

  ・足幅は合っているか  ・股関節が使えているか  ・胸郭は動いているか  ・重心はどこに乗っているか

こうした微細なエラーです。ところがスミスでは、それらのエラーが 機械によって“誤魔化される”。結果として、

 ・太もも前に負担が集中する ・腰で逃げる  ・股関節が使えないまま回数だけこなす という状態が、無自覚に固定されていきます。


人間の身体は「まっすぐ」には動かない

ここが、スミススクワットの本質的な問題です。スミスマシンの軌道は完全な上下直線運動。一方で、人間のスクワット動作はどうか。答えは明確で、人の身体は直線では動きません。

正しいスクワットほど「微妙にズレる」

人が自然にしゃがむ時、骨盤はわずかに前後に揺れ、股関節は左右非対称に動き、胸郭は呼吸に合わせて変形する。この「微細なズレ」こそが正常です。このズレがあるからこそ、関節にストレスが分散され筋肉が連動し、日常動作につながる動きが学習される。ところがスミスでは、

「ズレる=エラー」「機械の軌道に合わせる=正解」

という逆転現象が起きます。結果どうなるか

・本来できるはずの動きが学べない  ・日常動作に転用できない  ・スクワットが“運動として閉じる”

つまり、やっているのに、生活は何も変わらないという状態になります。これは、40代・50代以降で特に致命的です。

「重さを扱えている=成長している」ではない

スミスマシンは、自由度が低い分重量が扱いやすい。でも、これはメリットではありません。なぜなら、

・腹圧が抜けている  ・膝主導になっている  ・骨盤が後傾 or 過前傾している  ・呼吸が止まっている

こうしたエラーがあっても、重量は上がってしまうからです。結果、

 ・数字は伸びる ・でも身体は整わない ・日常は楽にならない

という「成長している“気”だけがする状態」が生まれます。


「実生活で使うべき“調整力”が、なぜ育たないのか」

トレーニングの目的を「筋肉を大きくすること」「重量を伸ばすこと」だと考えている限り、この話は一生ズレ続けます。Sun UPが一貫して大事にしているのは、“日常動作が変わるかどうか”です。

立つ 歩く 階段を上がる 物を持つ 長時間座る

ここが楽にならないトレーニングは、どれだけ追い込んでも「健康」や「痩せやすさ」には直結しません。

スミスが奪ってしまう「調整力」

人の身体は本来、足裏で地面を感じ、股関節で衝撃を受け、骨盤と背骨でバランスを取り、呼吸で全体をまとめるという調整の連続で動いています。

この「微調整」こそが、

 ・姿勢を保つ力 ・疲れにくさ ・太りにくさ ・痛みの出にくさ

を作っています。ところがスミスマシンは、

軌道が固定されバランスを取る必要がなく身体を“合わせにいく”必要がない

つまり、調整しなくても成立してしまう運動になってしまう。

これは「安全」ではなく「退化」よくある誤解がこれです。「自由度が少ない=安全」でも実際は逆で、

・調整できない身体 ・感覚が鈍い身体 ・エラーに気づけない身体  

を作ってしまう。特に40代以降は、

・股関節の硬さ  ・背骨の柔軟性低下  ・バランス感覚の低下

がすでに始まっています。その状態で「調整しなくていい運動」ばかり続けると、“動けない状態”が固定される

これが、「ジムに通ってるのに日常はしんどい」「運動してるのに姿勢は悪い」という人が量産される理由です。


初心者こそ「自由な軌道」が必要な理由

一般論ではよくこう言われます。「初心者は安定したマシンから」「まずは正しい軌道を覚えよう」でも、現場での事実はこうです。

初心者ほど、“正しい軌道”なんて存在しないなぜなら、・骨格 ・関節の硬さ ・呼吸の癖 ・生活姿勢 これが全員違うから。

人の身体に「型」を当てはめる危険性

スミススクワットには、バーはここ、足はここ、深さはここという理想フォームが存在します。でも実際の初心者は、

足裏がうまく使えない、股関節がはまらない、骨盤の位置が分からないこの状態。そこに「型」を押し付けるとどうなるか。

・合わない部分で無理をする  ・使えない関節を無視する  ・得意な部位だけが働く  結果、

太ももばかり張る  ・腰が疲れる  ・呼吸が浅くなる  という“よくある身体”が完成します。

自由な軌道=雑、ではない

「フリーは危ない」「フォームが崩れる」これも半分正しくて、半分間違い。正確には、エラーが見えるのがフリーなんです

重心がズレる  ・膝が流れる  ・背骨が固まる

これが起きた瞬間に、本人もトレーナーも気づける。スミスでは、それが起きていることすら分からない。Sun UPがフリーを重視する理由は、正解を作るためではなく、エラーを知るためです。

変えたいのは「日常の使い方」

美しい姿勢、楽な日常動作、痩せやすい身体 これらはすべて、

自分の身体を自分でコントロールできるかで決まります。そのために必要なのは、

 姿勢、構造、使い方この3つ。スミスマシンは、姿勢を誤魔化し、構造を無視し、使い方を学ばせない。だから、「合う人」には使うが、「誰にでも」は使わない。

ミスミスクワットは悪ではありません。でも、万能ではない特に初心者こそ、自由な軌道で身体と対話しながら調整力を育てる。これが先です。Sun UPでは、

「効かせる」より先に「使える状態を作る」これを何よりも優先しています。